ことのは採集

++たのしい知的生活を送る++

カントの邦訳って結局どれがいいの?

こんにちは、真音とろっぽです。

今日は風邪引いてるにもかかわらず、外の空気が吸いたいとかなんとか言って、繁華街の本屋さんめぐりをしてきました。丸善とジュンク堂です。歩ける距離に2つあるのです。系列同じなのにね……。

 

以前、記事にも書きましたが、我が家が火事に遭いまして、本が大体ダメになったので、ちょこちょこと買い直しています。今度こそ「脱・積ん読!」をモットーにしていますが……。

もっていた蔵書の内、箱に入っていた本たちは、表がすすけている以外は普通に読めるんですよね……。喜ぶべきことなんでしょうが、すすで汚れた本を読みたくないという気持ちもあり、処分(して買い直し)するのももったいないし……と悩んでいます。

 

とか書きながら、すすけた本を拭いて片づけてたんですが、意外と我慢できる程度の汚れのような気がしてきました。次のものです。

  • プラトン全集
  • アリストテレス全集(新版・未完結)
  • アンセルムス全集
  • メナール版パスカル全集(未完結)
  • ウィトゲンシュタイン全集
  • 西田幾多郎全集(旧版)
  • 三谷隆正全集

まあ、起こったものは仕方がないですね。すす汚れは気にしないようにします……。

 

ところで、我慢の限度を超えて汚れ・水濡れしたのが、宇都宮芳明訳のカント三批判書です……。もったいない……。今では半分くらい絶版になっているので、また全部揃えるとなると中古にするしかありません(中古は嫌いなのですが)。

純粋理性批判 上

純粋理性批判 上

 

だったら別の訳にしたらいいじゃないか。と思うのですが、あいにく「これなら大丈夫!」と思える訳が無いのが現状です。

一番入手しやすい岩波文庫は、『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』に加えて『プロレゴメナ』『道徳形而上学原論』まで揃っているのですが、おおよそ篠田英雄訳です。私が単に聞いた話ですが、篠田訳はイマイチという評判です……実際どうなのかは知りません。あしからず。

『純粋理性批判』だけなら、平凡社ライブラリー(原佑・渡邊二郎訳)筑摩書房(石川文康訳)もあるんですが、三批判書になると、これが無い。光文社古典新訳文庫は、訳者がカント専門の研究者じゃないし、この文庫の主旨が「とにかく読みやすく!」の気がするので、正確さの面でイマイチ信頼しづらい。

あと残るのは、こちらもカント専門の研究者ではないですが、作品社(熊野純彦訳)。三批判書+『基礎づけ』を出しています。熊野氏はレヴィナス、ハイデッガー、ベルクソン、カントと何でも訳している感じですが、ちょっと訳文の文体が独特で読みづらいんですよね……。

純粋理性批判

純粋理性批判

 

そんなわけで悩みました。結局、熊野訳の三巻本を購入しようと思います。宇都宮訳が新品で揃えられるのなら、そうするのですが……。