ことのは採集

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ガーンディー『真の独立への道』

こんにちは、真音とろっぽです。

授業準備のために、インド建国の父、マハトマ・ガンディーに関する本を読んでいます。私は色々読んでみるまで、ガンディーは「非暴力の偉い人」くらいにしか知りませんでした。実際は「マジか!」と口走ってしまうようなすごい人物でした。

次の本の中から、ガンディーの思想の一端をご紹介します。

M. K. ガーンディー著、田中敏雄訳『真の独立への道(ヒンド・スワラージ)』岩波文庫、岩波書店、2001年

真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)

真の独立への道―ヒンド・スワラージ (岩波文庫)

 

ガンディーは、イギリスがインドにもたらした最大のもの、すなわち西洋近代文明そのものを拒絶します。具体的には、鉄道・法律・医術・識字教育・機械などです。そんなものはインドに要らないと主張するのです。

インドを鉄道、弁護士たちや医者たちが貧窮にしてしまったのです〔54頁〕。

私にとっては、とりわけ鉄道批判が衝撃的でした。

よいものはカタツムリのように進むのです。それは鉄道とは合いません〔56頁〕。

実際ガンディーはインド中を自分の足で巡って活動しました。彼はヒンドゥー教徒でしたが、鉄道批判は彼の宗教的人間観から来ているようです。

人間は自分の手足でできる範囲内でだけ、行き来しなければならないように生み出されているのです〔60頁〕。 

もしガンディーが現代インドを見たら、何と言うのでしょう。鉄道どころか自動車飛行機が無ければ成り立たない社会。インターネットで全世界がつながれている社会……。

ここでは彼の運動の核心「サティヤーグラハ」などには触れませんでしたが、その思想を貫くオルタナティヴな発想は一読の価値ありです。